今年初めての三連休。最近の話題を、過去の記事から改めて振り返る。今回は「前リュック」について。電車の中での手荷物の扱い方はたびたび議論を呼ぶが、果たして正解は……(この記事は2024年4月24日に配信した内容の再掲載です。情報などは配信時のまま)。
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電車内でこんなアナウンスを耳にしたことがある人は多いだろう。「リュックサックなど大きなかばんをお持ちのお客さまは、手にさげてお持ちになるか、座席上の荷物置きをご利用ください」。学生のみならずビジネスシーンでもリュック利用者が多くなり、電車では「リュックは前に抱える」のがマナーとして定着しているかと思いきや、そのような案内はない。不思議に思い、鉄道会社に話を聞くと“前リュック”にNOを突きつける利用者が一定数いるのだという。SNSでも論争が巻き起こる、「電車内での正しいリュックの持ち方」を考えてみた。
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混雑した電車内でリュックを背負ったままでいると、背後の通路をふさぎ、他の利用者にぶつかるなどしても気づきにくいため、一般的には前に抱えることがマナーとされている。記者は通勤の電車で、周囲のリュックユーザーの様子を観察してみたが、大半の人は乗車時にリュックを背側から腹側に回していた。だが、前述のように鉄道会社はリュックを「前に抱えてください」とはアナウンスしていない。もしや、最新の常識では、“前リュック”はNGなのか?
そこで、冒頭のアナウンスを流していた東京メトロに放送内容の意図を聞くと、「お客さまのそれぞれのお手荷物の持ち方を否定するものではなく、混雑する車内を快適に、また、一人でも多くの方にご利用いただくための放送であることをご理解いただければと思います」と返ってきた。