また、上皇后美智子さまと雅子さまが、それぞれご結婚のときに着けていたのが「皇太子妃の第一ティアラ」。こちらもミキモトの手によるものだ。
平成に入ると、ミキモト以外の工房も製作に加わるようになった。それまで随意契約だったティアラの発注が、2003年に成年を迎えた三笠宮家の次女の瑶子さまから、和光とミキモトを中心とした指名競争入札に変わった。
和光が受注したティアラ(宝冠)と首飾りなどの宝飾品の製作を担当したのが「アトリエマイエドール」だ。同工房が初めて皇族のティアラを手掛けたのは、瑶子さまの成年のときだった。