KSD特製「チン立て器」押収され、古関泣く 世紀末蔵出しガイド

 KSD(中小企業経営者福祉事業団)事件で東京地検に逮捕された前理事長(79)は、「多いときには八人の愛人がいた」(KSD幹部)そうで、なかなかお盛んな御仁だった。趣味が高じてか、逮捕前には部下に小さな会社をつくらせて、勃起補助器を試作していた。
 

 「会社名は『サポート』というんですが、週刊朝日が最初にKSD疑惑を報じた直後の今年六月に設立した。もともとは、二年ほど前から別のところで研究させていたそうで、試作段階といっても発売直前でした。実際に、知り合いの金融機関のトップなどに一部を配っていて、前理事長も『おれが試してみるか』と何人かの愛人のマンションに持ち帰っていました」(先のKSD幹部)

 KSD内部で「チン立て器」と呼ばれていた、この勃起マシンは、商品名も「パワーナイト」と意味深。シリンダーを男性器にかぶせて吸引ポンプで真空状態にしていき、勃起したところでシリンダーをはずすというもの。

 原理自体は市販されている勃起補助器と同じだが、市販品が十万円前後するのに対し、五万八千円という超格安値で提供しようとしていた。

 「中小企業の会員の中にも困っている人は何万人もいるから商売になる」

 と前理事長は話していたが、厚生省の認可は取っていなかった。

 使用説明書には、「長期間、勃起をしていないペニスは休眠状態にあった訳ですから、想像以上の負担がかかります。実際に性行為をされる前にペニスに血液を流入する練習をして下さい」「慣れるまで八割程度の勃起で様子を見て下さい」「ご使用は装着後二十分以内にして下さい」などと懇切丁寧に書いてある。

 KSD関係者によると、試作段階で前理事長から、

 「アレの根元を押さえている円状のゴムがみっともなくて、女性がシラけてしまうので、毛をつけて隠せ」「行為後に拡大器を使ってゴムをはずすんだが、このときに力がいるので、ここを電動にしたらどうか」

 などと細かいアドバイスがあったという。

 東京地検は前理事長の自宅を家宅捜索した際、この勃起マシンを押収している。「少し汚れていて、使い込んであった」(東京地検関係者)そうだ。

次のページ