過去にも候補に浮上したサンドウィッチマン
さらに、有吉弘行が2年連続で司会に抜擢されたことを不安視する向きもある。民放プロデューサーはこう語る。
「有吉の毒舌キャラはいわゆるコア層(13~49歳の男女)には支持されているものの、実は逆に50代以降の世代にはウケがあまり良くない。近年の紅白司会といえば、ウッチャンナンチャンの内村光良が4年連続、大泉洋が3年連続で務めたように、『最低3年』が暗黙ルールとなってきています。人気タレントの年末スケジュールを前もって確定させる、タレントの価値を損ねないようにする、などの配慮があるのでしょうが、2年連続ワースト視聴率となれば話は別です。“番組終了の危機”にもなりかねず、NHKも有吉へ忖度している場合ではなくなるでしょう」
NHKサイドもすでに水面下で「次の司会」候補を探し始めているという話も業界内からは聞こえてくる。現状、その筆頭候補として挙げられているのが伊達みきおと富澤たけしによるお笑いコンビ「サンドウィッチマン」だという。
見た目はこわもてながら有吉とは対照的に“人を傷つけないお笑い”が強みで、ビデオリサーチによる「タレント人気度ランキング」では24年7月度まで12連覇、「日経エンタテインメント!」恒例の「タレントパワーランキング」の「芸人編」では、今年まで7連覇と、好感度は芸能界でも随一だ。
実際、NHKサイドは過去人にもサンドウィッチマンの紅白司会起用に前向きだったことがあったようだ。
「20年には各メディアでサンドの名前が浮上しました。当時は『明日へつなげよう 未来塾』『病院ラジオ』などNHKの番組に数多く出演しており“貢献度”も十分でしたが、コロナ禍での無観客開催が決定。その結果、NHK側が司会経験のないサンドに不安を覚え、内村が4年連続で司会を務めたとも言われました。また21年も名前は挙がったものの、『3年ルール』により大泉が続投しています。サンドの抜擢にネックがあるとすれば、現在はNHKのレギュラー番組がないこと。来年のどこかで新番組が始まれば、それが“紅白含み”である可能性は高そうです」(制作会社スタッフ)