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USAライス連合会によると、カルローズは「SUSHI RICE(スシライス)」として、海外では広くすし店で採用されている。中食・外食産業向けに米飯を提供する事業者の団体、日本炊飯協会の三橋昌幸事務局長も、「カルローズはすし用の酢飯として国産米とそん色ない」と評価する。
協会が行った食味検査では、高級すし店で使われる「ササニシキ」には及ばなかったが、回転ずし店で使われることの多い「はえぬき」との有意差はなかった。
おかずと一緒に食べ比べ
記者は3種類の外国産米(米国産「カルローズ」。台湾産とベトナム産は複数原料米)を購入し、「あきたこまち」と実際に食べ比べてみた。
まずは生米の見た目。台湾産米はやや白っぽい部分が目立ち、透明感は他の米に比べて少ない。米国産米は、やや粒が大きい以外はあきたこまちに一番近い。ベトナム産米にはオイルをまとったような光沢があり、触った感じも滑らかだ。
炊飯の水加減は米に対して、1割増し。1時間水に浸して炊いた。アツアツのご飯を家族にも協力してもらい、食べ比べた。
台湾産米の白飯はあきたこまちよりもやや硬く、しっかりした食感。「ほどよい甘みのある、素朴な味」(10代の息子)。
米国産米のご飯はあきたこまちと同様の粒立ちで、つやがある。台湾産米よりさらにしっかりした食感だった。
ベトナム産米のご飯の粒はやや崩れている。あきたこまちよりもやわらかく、あっさりした味わいだ。
おかず(アジの塩焼き、ホウレン草のおひたし、煮豆、豆腐の味噌汁)といっしょに食べると、「どのごはんもおいしい。特に優劣は感じない」(20代の娘)
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差が出たのは「塩むすび」
それぞれの米で塩むすびをつくり、炊きあがりから3時間後に食べ比べた。
「見た目からしておいしそう」と妻が言ったのは、あきたこまち。口にすると、もっちりしていて、粘りがある。台湾産米と米国産米は冷えるとさらに硬さが増し、少しボソボソしている。逆にベトナム産米はちょっとべとつく感じだ。
台湾産米と米国産米は「チャーハン向きかもね」と妻が言う。さっそく実行。刻んだ玉ネギを炒め、溶き卵を加え、半分ほど固まってきたところで冷えたご飯を加え、手早くかき混ぜて炒める。さて、味は?
「炒めたご飯がパラパラで、おいしい!」(家族)
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外国産米は広がりゆくのか
つまり、それぞれに個性はあるが、主食として遜色ない。外国産米の人気は今後、さらに広まっていくのだろう。
ところが、関係者の口は意外に重く、複数の大手輸入商社から取材を断られた。ある商社の担当者は、こう打ち明ける。