
近年、インターナショナルスクールへの入学希望者が増えているようだ。少子化で閉校する小学校があっても、インター校は次から次へと開校している。教育関係者が「日本のすべての学校がインター校になる未来」を予想するほどの人気の理由とは。現場を取材した。
【写真】人形に銃を持たせ…女子児童が作るジオラマのテーマは?





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幼稚園から高校までの一貫校「アオバジャパン・インターナショナルスクール」光が丘キャンパス(東京都練馬区)を訪れた。児童約360人が通う小学部の教室を回ると、授業中にもかかわらず、休み時間かと思うほど元気な声が飛び交っていることにまず驚く。
日本の小学校では、先生が黒板の前に立ち、児童がみな前を向いて机に向かう姿が一般的だ。だが同校では、子どもたちが3~5人程度のグループに分かれて机を寄せ合い、先生が順番に回っては声をかけるスタイルの授業が目立つ。
とりわけ印象的なのが、どの教室に入っても、何の科目の授業をしているのか見当がつかないことだ。
クラスメートと相談しながらノートパソコンで資料を作っていた4年生の女子児童に、何をしているのか聞いてみると、
「パパとママにこのセメスター(学期)中に何をやったか見せるために、アクティビティ(活動内容)をまとめてる」
と返ってきた。同校では“Three-way conferenece”と呼ばれる、日本でいう三者面談のような会が定期的に開かれ、児童は保護者と先生の前で、授業を通して学んだことをプレゼンテーションするのだという。