子どものグローバル感覚を育むことなどを目的に、インターナショナルスクールを選択する家庭もあります。インターナショナルスクールとは、どんな学びの場なのでしょうか。東京都練馬区のアオバジャパン・インターナショナルスクールを訪ねました。

一口に「インター」といっても、各学校で独自のカリキュラムを採用しており、教育方針や授業方法もそれぞれだ。(写真はアオバジャパン・インターナショナルスクール。撮影/張 溢文=写真部)
一口に「インター」といっても、各学校で独自のカリキュラムを採用しており、教育方針や授業方法もそれぞれだ。(写真はアオバジャパン・インターナショナルスクール。撮影/張 溢文=写真部)
アオバジャパン・インターナショナルスクールの木村愛さん(撮影/張 溢文=写真部)
アオバジャパン・インターナショナルスクールの木村愛さん(撮影/張 溢文=写真部)

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 教室横の廊下の壁には生徒たちが授業の一環で制作した掲示物がずらりと並ぶ。国際バカロレア(IB)認定校のアオバジャパン・インターナショナルスクール(以下アオバ)では、IBのカリキュラムの中でも「探究」にフォーカスした授業に力を入れており、これらはその学びの成果物。一方で、同じく英語で教育をするインターナショナルスクールの中には、IBではなく英米など各国の教育カリキュラムに沿って教える学校もある。

「カリキュラムによって教え方は変わってきますが、多くのインターに共通して言えるのは、『国際人』になれる環境であるということ。小さなころから構えることなく、文化、言語、人種などのさまざまな違いも共通点も受け入れたり、尊重したりすることができる。そういった人としての本質的な部分を養うことができます」

 そう語るのは、アオバのアドミッション・マーケティングコミュニケーションディレクターを務める木村愛さん。自身もインターナショナルスクールに通った経験を持つ。

■英語は国際人のための学びのツール

「国際人」をめざすうえで、気になるのが英語力だ。インターナショナルスクールに入るためにはどのくらいの英語力が求められるのだろうか。

「英検やTOEFLの点数など明確な指標を示すのは難しいですね。インターは『英語を』学ぶ学校ではなく、国際人として活躍するために必要な知識やスキルを『英語で』学ぶ学校。英語は学ぶためのツールであり、必要とされているのはCommunication EnglishではなくAcademic English。当校では小学1年生までであれば英語力ゼロでも入学できますが、途中編入の場合は日本語と同程度の英語力が必要です。もしこれから英語を身につけるということであれば、保護者も一緒に学んでいく姿勢を子どもに見せることが一番大切です」

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岩本恵美
ライター/エディター/Webディレクター 岩本恵美

Webメディアの編集や新聞紙面の制作を経て、2016年に独立。現在はWebを中心に、本やアート、教育などをテーマにしたコンテンツづくりに取り組む。朝日新聞社が運営する本の情報サイト「好書好日(こうしょこうじつ)」にて、絵本・図鑑等の児童書やレシピ本などのジャンルを担当。GREEN GHOST LLC.所属。

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