陸上自衛隊では「飯は食えるときに食っておけ」という教訓が根付いていますが、その背景には過酷な環境での体力維持が不可欠であるという現実があります。いざというときに備えて、食事の機会を逃さず、栄養補給を欠かさないことが大切なのです。しかし、ストレスがかかると食が進まなくなることも少なくありません。著者最新作『社会という「戦場」では意識低い系が生き残る』から、そんなときに役立つ“栄養補給のコツ”をお届けします。
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陸上自衛隊では「飯は食えるときに食っておけ」という教訓があります。
このような教訓があるのは、次の2つの側面から考えることができます。まず1つ目は、食事のタイミングを逃したら、次はいつ食べられるかわからないから。そして2つ目は、食事を摂らないと身体が動かないからです。
ただ、人間には「ストレスがかかると食事が食べられない」という面もあります。
皆さんも経験があると思いますが、「上司にこっぴどく怒られた」「大事な会議でプレゼンがある」「重要な試験が控えている」という状況では、食事ものどを通らない状況になりかねません。
しかし、何も食べないと脳に栄養が届かないため、パフォーマンスが下がるどころか、気持ちの整理がつかなくなり、他人に八つ当たりをすることさえあります。
なので、たとえば、冬のエベレストへ登山する人たちも、紅茶に大量の砂糖を入れて飲んだり、チョコレートをかじったりすることで、なんとか栄養を摂取しているそうです。こうした過酷な状況で使っている技は、大変参考になります。
もし食欲がなくなってしまったときは、アイスクリームやゼリー、チョコレート、プリン、ヨーグルトなど「口内が乾いていても食べられるもの」を口にしましょう。