ぱやぱやくん最新作『社会という「戦場」では意識低い系が生き残る』より(イラスト:なかきはらあきこ)
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 人は「傷つきたくない」「怒られたくない」と思うもの。元陸上自衛官でXフォロワー約30万人のぱやぱやくんは、そんな思考が、実は逆に自分を傷つける原因になると指摘します。他人の評価に依存せず、自分の道を歩む大切さを、野球界のスーパースター、大谷翔平選手の例を通じて解説。新作『社会という「戦場」では意識低い系が生き残る』から、その考え方の一端を紹介します。

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 多くの人は「傷つきたくない」「怒られたくない」と考えるものです。

 人間はそれほど強い生き物ではないので、防衛本能のような側面からもわざわざ傷を負ったり、辛い局面に追い込まれたりはしたくないのです。

 しかし、このように考えてしまうのは仕方ない部分もありつつも、少しだけそういった考えから離れてみることを、私はおすすめします。

 というのも、「私は傷つきたくない」と思っている人ほど、実は傷ついてしまうことが多いという面があるからです。

 たとえば、あなたが誰かから「嫌われたくない」と思って、その人との人間関係を良好に保とうと努力をしたとします。

 しかし、人間の心は非常に複雑です。

 嫌われまいとするあなたの態度を見て、それを不快に思う人だっています。

 嫌いになった理由はなんでも適当につけてしまうことができます。たとえば「信念がない」とか「あいつは八方美人だ」というのは多くの人に当てはまるでしょう。
 

 また、そもそも、あなたの生きる目標を「嫌われないこと」と設定するのは、あまり良くないと考えることもできます。

 というのも、それは、他人の評価に自分を委ねてしまうことにつながるからです。

 そして先ほどの例のように、「相手が自分のことを好きになるか」とか「嫌われてしまうか」は、自分の努力では、どうしようもないところがあります。

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