11月9日、イギリスの戦没者追悼記念行事がロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで行われた。翌10日は追悼記念式典で戦争記念碑「セノタフ」にチャールズ国王(76)らが花輪をささげた。毎年の恒例行事だが、両日共にキャサリン妃(42)が姿を見せた。妃は9月にがんの化学的治療を終えたと発表して以来、初の王室の重要行事への参加だった。
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キャサリン妃はウィリアム皇太子(42)と並んで追悼コンサートに耳を傾け、外務省のバルコニーにも立った。3回目の着用となる黒いコートドレスは、ボタンをシルバーから黒色に替え、首元にはベルベットのリボンを飾った。戦没者をしのび、そして自身の公務復帰への想いも重なったのだろう、涙をこらえる様子を見せ、隣のソフィー妃(59)が背中に優しく手を当てて気遣う場面もあった。その姿を見た人々は「皇太子妃は威厳があり、しかもエレガント」「公の場に登場できるほど体調がよくて、良かった」と喜びの声を上げた。
一方で「疲れているように見える。国民の期待に応えようと無理をしているのではないか」と体調を心配する声も相次いだ。キャサリン妃は12月6日にウエストミンスター寺院で行われる「クリスマスの集い」に出席の予定という。人々は復帰を大歓迎しつつも、無理のないスケジュールを望んでいる。
チャールズ国王とカミラ王妃はインドに滞在
今回の戦没者追悼記念行事で2日間とも不在だったのはカミラ王妃(77)だ。季節性の肺感染症のためとされる。数日後の12日には、世界的に権威があるイギリスの文学賞「ブッカー賞」の最終候補者6名に面会し、読書好きを自認するカミラ王妃は「ぜひ皆さんにお会いしたかった」と話したが、咳のため15分ほどで退席するなど、こちらも体調が心配されている。
ちなみに、チャールズ国王とカミラ王妃は、10月下旬、9日間にわたってオーストラリアなどを訪問した後、イギリス帰国前にインド・ベンガルールのホリスティック・ヘルスセンターに立ち寄った。治癒や予防、若返りなどを目的に、アーユルベーダなどの施術を行う施設で、カミラ王妃がこれまでにも何度か滞在し、美顔術などを受けているなじみの施設だ。チャールズ国王もカミラ王妃も70代半ばを過ぎた。多忙な日々の疲れを癒し、ゆったりとした時間を過ごしたことだろう。