二軍の成績を見ると24試合に登板して防御率は0.77と圧倒的な数字を残しており、イニング数を上回る奪三振を記録しているのもプラス材料だ。ストレートはコンスタントに150キロを超え、ブレーキのあるチェンジアップも面白い。今年で31歳と年齢的にもまだ若く、2年間NPBでプレーした経験も貴重なだけに、チェンジアップ以外の変化球のレベルが上がればセットアッパーとして活躍できる可能性も十分にあるだろう。

 先発タイプの投手で可能性がありそうなのが、今季限りで巨人からの退団が報じられているメンデスだ。昨年来日して16試合に先発して5勝5敗、防御率2.07をマーク。2年目の今シーズンは開幕から調子が上がらず、一軍でわずか2試合の登板に終わり、防御率12.46と結果を残せずに退団が決まった。

 しかし二軍では防御率こそ3点台後半だったが、チームトップの105イニングを投げるなどしっかり投球回を稼ぐことはできている。196cmの大型左腕でありながらコントロールは悪くなく、左投手らしいボールの角度があるのも持ち味だ。今年で29歳という年齢を考えてもまだここから成長する余地は残されていると思われるだけに、先発のコマ不足に悩む球団であれば獲得を検討しても面白いだろう。

 最後に実績こそないものの、将来性を推したいのがウレーニャだ(メンデスと同じく巨人から退団と報道)。2019年オフに巨人がドミニカで実施したトライアウトに参加して合格し、2020年に育成選手として入団。1年目から二軍でいきなりチームトップの12本塁打を放ち、9月には支配下登録されている。

 一軍ではなかなか出番がなく、2022年オフに退団して昨年は楽天でプレーしていたが、1年で自由契約となり今年は出戻りで再度巨人に入団した。二軍でチーム2位となる9本塁打。一軍では通算3安打に終わっているものの、外国人枠の都合が大きく、二軍ではコンスタントに長打を放っている打撃は魅力だ。

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ウレーニャは“大化け”に期待できる?