広島の黄金時代支えた右腕も
広島の黄金時代を支えた岡田明丈もチームを去る。新人の16年に4勝、17年に12勝、18年に8勝をマークし、球団史上初のリーグ3連覇に貢献。だが、制球難と右肘のトミー・ジョン手術で20年以降は5年連続1軍登板なしに終わった。昨オフに戦力外通告を受けて育成契約を結ぶと、今年はファームで結果を残して7月30日に支配下復帰したが、1軍で登板機会がなかった。2年連続で戦力外通告を受け、他球団での現役続行を模索している。
在京球団の編成担当は「岡田は藤浪晋太郎(メッツ傘下3A)と重なるんですよね。スピンの効いた惚れ惚れするような直球を投げるけど、コントロールが制御できない。ただ、今年は良い球を投げる再現性が高まっていたので、本人は手ごたえを感じているのではないでしょうか。潜在能力の高さは誰もが認める投手なので、育成契約で獲得に動く球団があるかもしれません」と評価する。
現役を希望する選手たちも、戦力外通告を受けた自身の厳しい立場は理解しているはずだ。だが、「まだ現役でプレーできる」という情熱は消えていない。救いの手を差し伸べる球団は現れるだろうか。
(今川秀悟)