
ネット証券に新NISA口座を開設するのと並行して、投資信託(以下、投信)をつみたてるクレジットカードを作ろう。
銀行引き落としでも投資信託はつみたてられるが、クレジットカードでつみたてれば、つみたて金額に応じてポイントがもらえる(これも新NISAでネット証券を勧める理由の一つ)。
たとえばSBI証券は三井住友カードで年10万円以上の買い物をしつつ投信つみたてをするとVポイントがもらえる。
楽天証券は楽天カードでつみたてれば楽天ポイントがもらえる(条件なし)。年会費無料の楽天カードでコストの安い投信を月10万円つみたてると、還元率が0.5%なので毎月500ポイント、年間6000ポイント!
マネックス証券はマネックスカードかdカード、auカブコム証券はau PAY カードといった具合に各社でカードが指定されている。
2025年5月から、松井証券もJCB発行のJCBオリジナルシリーズによる投信クレジットカードつみたてを開始する。

新NISA口座を開設してクレジットカードの準備もできたら、次に投信の毎月のつみたて金額を決めよう(「3」の表参照)。月10万円以下で、自分にとって無理のない金額を。
最初は月1万円など「もし基準価額が下がっても怖くない金額」がいい。
新NISAには「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の2種類がある。つみたて投資枠だけを使って毎月10万円ずつ、投信をつみたてると15年で1800万円の非課税保有限度額を使い切る計算だ。
もっと急ぐ人はつみたて投資枠と成長投資枠の両方を使い、毎月30万円をつみたてれば、5年で1800万円の枠が埋まる(そんなに急がなくていいが)。
つみたて投資枠か成長投資枠かは、ネット証券で投信つみたての設定をするとき画面上で選ぶことになるので、迷わないはずだ。
どの投信を買えば?
ここまではすんなりいけると思うが、初心者が悩むのは「で、どの投信をつみたてたらいいの?」という難問(?)である。
ハルさんとりんりさんが口をそろえたのは「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」(以下、オルカン)だった。世界中の株式約2700銘柄をまとめて買ってくれる投信だ。
主要ネット証券5社のいずれも取り扱っている。このオルカンが、対面証券や銀行では「そもそも取り扱っていない」場合があり、とても悲しい。