※新NISAを始める第1ステップはネット証券選び(本記事後半で残り4ステップの図も掲載しています)
この記事の写真をすべて見る

 世にあふれる新NISA情報は細かい話が多すぎる。ここでは一歩先行く個人投資家2人の意見も交えながら、「難しいことは一切抜き」で、はじめ方を解説する。【本記事はアエラ増刊「AERA Money 2024秋冬号」から抜粋しています】

【図5つ】「新NISAの口座数、一番多いのはこのネット証券」がわかる図はこちら!

 まず金融機関に新NISA口座を開設しよう。銀行か証券会社がメジャーだが、どこに開設すればいいのか。答えは「ネット証券」である。

「1」の図を見てもわかるように、NISA口座のシェアはネット証券が高い。2024年3月末時点の日本証券業協会の調査によると、すべての金融機関のNISA口座数は2323万。

その内訳は銀行などが700万口座、証券会社は野村證券や大和証券などの対面大手を含めて1623万口座である。

 証券会社のうち、SBI証券楽天証券の2社だけで、証券会社全体の実に65%を占める(銀行なども含めたすべての金融機関だと全体の45%)。

新NISAはほぼタダ

 ネット証券を推す理由はコストが安く、品ぞろえが豊富だから。主要ネット証券5社は新NISAの売買手数料が安い、というか「新NISAはほぼタダ」だ。

 資産1億円を達成した30代の会社員投資家、ハルさんは語る。

「銀行や対面型の証券会社だと、手数料が高いものなど『自社が売りたい金融商品』を勧められるケースもあります。やはり新NISAはネット証券が一番です」

 東北在住の個人投資家、りんりさん(30代)もこの意見に同意。りんりさんは、当初はメガバンク系の証券会社を利用していた。

「メガバンク系の証券会社でも一応オンライン取引ができましたが、米国株は電話か対面のみでした。当時は注文の電話をしても『たらい回し』にされ、1回の取引に30分以上かかることも。

手数料も高額でした。ネット証券は米国株の手数料も格安(約定代金の0.495%〈税込み〉/主要ネット証券5社の新NISAは無料)で、品ぞろえもむちゃくちゃ豊富」

本記事が丸ごと読める「AERA Money 2024秋冬号」はこちら

次のページ
クレカ積立どこが一番得?