「やべえ」にも動じない愛子さま
10月30日の園遊会では、愛子さまの周りでは、穏やかな笑い声が絶えなかった。
「おやつも気分転換なんですね」
愛子さまが笑顔で話しかけたのが、パリ五輪の女子やり投げで金メダリストの北口榛花選手。
北口選手といえば、競技の合間にフィールド上でうつ伏せになり、カステラを食べる姿が話題になったが、愛子さまもその映像をご覧になっていたのだろう。
そして佐賀県で開催された国民スポーツ大会(国スポ)で、やり投げの競技を観戦した愛子さまは、
「向かい風で、なかなか距離が出ず、大変そうでした」
と、やりを投げるジェスチャーを見せながら、国スポという公務経験を生かした感想を、北口選手語っていた。
園遊会に出席したパリ五輪のメダリストたちは、愛子さまと世代が近いこともあり、肩肘張らないやり取りがあった。
体操の橋本大輝選手は、愛子さまと同じ2001年生まれ。「同級生ですね」と口にした後、思わず「やべえ」と声が漏れてしまった。慌てた様子の橋本選手だったが、愛子さまは気にするそぶりもなく笑顔を見せ、
「同世代ですね」
と、穏やかに返す会話力を発揮した。
「ふりむかない」愛子さま
愛子さまにとって、今回が2度目の園遊会。初参加となった今春の園遊会との変化を感じたひとも少なくなかったようだ。
愛子さまが後ろにいる秋篠宮家の次女、佳子さまを振り返って何かを確認するようなシーンもあり、皇族方と招待者との会話から間の取り方を学んでいるような様子だった。
だが、この日の愛子さまは顔をまっすぐに上げて、赤坂御苑の庭を進んだ。
招待客と愛子さま、そして佳子さまを交えた3人での会話になったときは、おふたりで目を合わせながら「うん、うん」とうなずき、あいさつや移動のタイミングで互いの呼吸をはかるように、息のあったご様子を見せていた。招待者もそうしたおふたりの姿を、目を細めて見守っていた。