大河「光る君へ」の現場で感じること
――変わらず女優の仕事も順調で、1月から放送が始まるNHK大河ドラマ「光る君へ」に出演されます。
異世界でのお芝居なので楽しみです。平安時代はシンプルなつくりだけど魅入られる建造物が多い。十二単(ひとえ)は彩りが鮮やかですし、映画やドラマで取り上げられることが多い戦国時代と空気感や色合いが違います。平安時代の人たちは、鳥の鳴く声、風の音の変化に思いを巡らせ、文字で表現している。こういった文化は日本独特だと思います。昔の人のほうが五感がちゃんと働いていて、感性が鋭かったと思うんです。あっ、今思い出したんですが、東京に行って赤坂を歩いていたらメジロがいたんです。現代は日々の生活が忙しいから心に余裕が持てないのかもしれませんが、自然のちょっとした変化に気づくと心が安らぐかもしれません。
(平尾類)
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2024年この本が読みたい!「本屋大賞」「芥川賞」「直木賞」