私生活では2人の男児のよきパパ
「おむすび」の劇中では2人姉妹の父親役だが、プライベートでは男兄弟の父親である北村。長男が生まれた際は、積極的におむつ替えを手伝うなど、子煩悩ぶりを発揮していたという。また「子どもは本当にかわいい。息子が絵本を持ってきて僕の上にちょこんと座ると、台本を読んでいてもそっちを優先しちゃう」とも話している(「サンスポ」16年1月30日配信)。家庭では良きパパとして愛情を注いでいるようだ。
「自身のインスタグラムでは息子たちが時々登場し、ファンを癒やしています。7月7日には『たまにそそのかすと、素直にゴシゴシ上履きをやります。毎週やってほしいんだけどね……』とつづり、お風呂場で一生懸命上履きを洗う兄弟の写真がアップされていました。丸刈りの息子2人に『ほっこりする写真』『昭和の子どもみたい』と反応するコメントもあがっていました。コワモテや悪役も多くこなす北村さんだが、優しいパパというギャップに驚く人も多そうです」(同)
そのよきパパぶりは共演者からも一目置かれているようだ。ドラマ「先生のおとりよせ」(2022年・テレビ東京系)で共演した向井理は、北村とともに出演した「マイナビニュース」(22年4月22日配信)のインタビューで、役者として北村に惚れた部分について問われると「家庭を大事にしているところが、すごく信頼できます」と発言していたこともあった。
脇役で存在感を放ち続ける北村だが、映画ライターは彼の原点についてこう述べる。
「北村さんは俳優としては“一匹おおかみ”のような生き方ですね。特定の劇団には所属せずに、舞台のプロデュース公演を中心に活動されてきました。『大きな組織に所属するより、やりたいことを自分で見つけていく方が性に合っている』と話していたこともあり、自分のペースで役者を続けることを大事にしているようです。今年で50歳となった北村ですが、役者人生の根底にあるのは、映画デビュー作となった1998年公開の『カンゾー先生』の監督・今村昌平氏からの言葉だったとも語っています。オーディションで同作の出演が決まったものの、毎日、下働きの日々が続き、スタッフと一緒に馬車馬のように働かされ、不貞腐れてしまったそうですが、そこで今村監督に『お前、要らないからもう帰れ。お前の代わりはいくらでもいる』と静かに言われたそうです。そこで“試されている“と北村さんは気づき、翌日から心を入れ替えたと語っていました」