今オフは監督人事が活発化したプロ野球界。指揮官交代となった各球団の決断については賛否両論、様々な意見が寄せられている。
「SNS上で誰もが自身の思いを簡単に述べられるようになった。社会問題になっているアスリートへの誹謗中傷と同様に、球団に対しては要望や意見がどんどん書き込まれている」(NPB関係者)
特に注目されたのが楽天・今江敏晃監督の任期途中での解任について。
楽天は今季67勝72敗4分けでBクラスの4位に終わりクライマックスシリーズ出場を逃した。しかし、交流戦優勝という結果を残した2年契約の今江監督が1年で去ることになり、「球団にビジョンはあるのか」とファンの不満が爆発した。
「楽天は球団創設20年だが1年で監督の座を追われたのが今江監督で6人目。確かに多い感じもするが勝負の世界なので考えられないことではない。1年でクビになった元監督たちが球団批判をしたことで騒ぎが広がった部分もある」(在京テレビ局スポーツ担当)
今江監督と同じく1年限りで楽天の監督を退いた人物たちの意見も話題となった。球団の初代指揮官である田尾安志氏は自身のYouTubeチャンネルで「またやっちゃったかという残念な出来事」と発言。2015年にチームを率いて最下位となった大久保博元氏も同様に「交流戦優勝なんてメチャクチャ難しい。俺はもう納得いかない」と今江監督の解任について語ったが……。
「プロの世界は結果が出せなければクビになる。元監督たちが時間を経てYouTubeで批判するのも、SNSへの書き込みと似たような行為に感じる部分もある。監督就任時には結果次第で解雇されるリスクも理解しているはずですが……」(在京テレビ局スポーツ担当)
「プロ野球選手は個人事業主と言われるが監督やコーチも同じ。当事者はそれだけのリスクを背負っているからこそ、普通のサラリーマンでは手にできない収入も得られる。楽天のようなシビアな対応をする球団があっても当然といえば当然かもしれない」(スポーツマーケティング会社関係者)
球界には楽天の決断は“しょうがないこと”と受け入れる人たちも多く、監督経験者たちによる批判に関して賛否両論があるのも確かだ。