安田浩一さん(撮影/朝日新聞出版写真映像部・和仁貢介)
安田浩一さん(撮影/朝日新聞出版写真映像部・和仁貢介)

政治家を、思い切り働けるところへ連れて行ってやる。それが選挙

安田:政治家に言いたいのは「国民のために働けよ!」ってことですよ。そのためにも、自分たちの考えや方針ははっきり示せ。そしたら、思い切り働ける場所(国会)まで、俺たちが連れてってやる。選挙って、そういうものなんじゃないかと思うんです。

和田:圧倒的な権力と安定した立場、少なくない報酬を手に入れるんだもの!

安田:そう。その代わり、死に物狂いで働けよ!ってこと。政治家になったとたん、偉くなったと勘違いしてふんぞり返っちゃう、それもまあわかる。ちょっとぐらいは許そう。でも、その分ぐらいは……

安田・和田:「働けよ!」(笑)

「選挙の大切さが少しでも伝われば」

「選挙の大切さが少しでも伝われば」。そう、和田さん、安田さんは口をそろえる。だが、本書の中で和田さんが必死で格闘したように、政治も法律も制度も、にわかに理解するのは難しい。何を基準に、どう判断すればいいのか。結局誰に、どの党に一票を託せばいいのか。有権者はどう考えたらいいのだろう。

和田:大事なのは、まず自分が何に困ってるか? 不安なのかをしっかり自覚することからだと思います。本を読んでいただくと、私もそうしてるのがわかると思います。そこから、じゃ、私の困りごとを解決してくれそうな政治家を、家のポストに配られたり、駅に置いてある「選挙公報」を読んで判断するのがいいのではないでしょうか? 選挙が終わったら、自分が投票したその人のこと、ちょっと気にしてあげてもいいかも。インスタやX、ネットのニュースに出てきたら、「ありゃ、こんな人だったのか。次は入れないよ」とか。小さなことからコツコツと。それしかないんですよね、選挙って。

(構成:黒川エダ)

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