悠仁さまのお弁当のおかず
「長男のお弁当も、時間が許す限り自分で作るようにしています」
紀子さまがそんな話をしたのは、昨年2月の講習会でのことだった。「長男」とは、筑波大付属高校に通う悠仁さまのことだ。
講習会の2日目にSDGsに関する班別討議が行われ、家庭生活のなかで環境や資源に配慮していくというSDGsのテーマに沿った話題のなかで「悠仁さまのお弁当」の話が出てきたのだという。
「家庭菜園で育てた大根の葉を油で炒めて、悠仁のお弁当に入れたり、漬物にしたりすることもあります」
そう話すと紀子さまは、同じ丸テーブルに座る女性の出席者らに、こう問いかけた。
「大根の葉は、どういう風に料理するのがおいしいでしょうかね」
ワサビ漬けもおいしいですよ――。そんな言葉が返ってくると、
「試してみます」
と、紀子さまは楽しそうに笑った。
参加者たちが意見を交わす丸テーブルを順に回りながら、時折、話し合いに加わっていたという紀子さま。
沖縄県から参加していた諸見里清江さんは、そのときの様子をこう振り返る。
「紀子さまは、ご家族が生活のなかで実践されている環境への取り組みについて、お話しされていました」
秋篠宮さまは鉛筆を2~3センチまで使う
もともと秋篠宮家では、SDGsという言葉が社会に広がる前から、環境保護と節約の考えが宮家全体で徹底されていた。宮邸や事務所では、メモは使用済みの紙の裏を使っていたし、人がいない場所の電灯はすべて消されていた。
そのため、宮邸を訪ねた知人が、
「おおい、電気つけてよ」
と、暗い廊下で声をあげたこともあったという。