清宮に引けをとらない長距離砲
このテレビ関係者は、来季に期待するとして、「伸び悩んでいる」選手の名を挙げた。
「覚醒してほしい選手が野村佑希です。新庄監督が最も気になる選手の一人でしょう。彼を一本立ちさせることが来季を戦う上で大きなカギを握ります」
新庄監督が就任1年目の22年、4番で最も多くスタメン起用されたのが野村だった。昨年も自身初の開幕4番を務めるなど、125試合出場で自身初の規定打席に到達し、打率.236、13本塁打をマーク。さらなる飛躍が期待された今年だったが、快進撃を繰り広げるチームの中で苦しんだ。好調の時期が持続できず、50試合出場で打率.210、2本塁打。ファームでは打率.349、14本塁打と格の違いを見せたが、1軍に定着できなかった。CSでも出場機会がなく、宮崎フェニックスリーグに参加していた。
日本ハムOBは、「長距離砲としての素質は清宮、万波に引けを取らない。新庄監督は野村に我慢強くチャンスを与えてきました。今年のスローガンは『大航海』でしたが、ソフトバンクの上をいくためには野村や現有戦力のさらなる底上げが必要です」と言い、来季についてこう話す。
「舵を取れるのは新庄監督しかいませんよ。ドラフト会議で1位の当たりくじを引いたら『僕と一緒に日本ハムで野球をやりましょう』と言いそうですけどね」
日本ハムファンだけでなく、多くの野球ファンが新庄監督の続投を望んでいる。指揮官はどのような決断を下すだろうか。
(今川秀悟)