愛子さまのフレンチスタイル
一方、2日目の愛子さまは、紺のスーツにボーダーの組み合わせが新鮮だった。
「大人のマリンスタイルです」
と、石原さんは話す。愛子さまが国スポで観戦したのは陸上と柔道競技だったが、大会ではセーリング競技も実施されている。
愛子さまがお召しだった紺のジャケットは、タキシードのようにVゾーンの面積が広がり、華やかさが増すひとつボタンのジャケット。本来はフォーマルな型だが、愛子さまがお召しのジャケットは活動的なショート丈。生地は無地のように見えるが、細いストライプが織りだされ、ボタンも錨のマークが刻まれたマリンボタン。いわば紺ブレザーに近いカジュアルさがあるという。
そしてボーダー柄のインナーは、フレンチカジュアルとして長く愛されているバスクシャツだという。
「横に開いた首元と9分丈の袖が動きやすいバスクシャツは、フランスとスペインにまたがるバスク地方の漁師や船乗りの仕事着で、海軍の制服のモデルにもなったマリンアイテムです」
英国のキャサリン妃など海外の王族も、スポーツ行事などで着用するものだという。
マリンスタイルを取り入れながらも、黒い靴とバッグはフォーマルなタイプ。主張しすぎない6ミリ程度の大きさの真珠のイヤリングとネックレスで、バランスを取っているという。
愛子さまはまだ、大型公務の経験は少ない。石原さんは、公務に慣れた母の皇后雅子さまのアドバイスもあったのではないか、と感じたという。
10月15日には秋篠宮家の次女、佳子さまが出席されて国スポの閉会式があり、26日には全国障害者スポーツ大会(全障スポ)の開会式がある。
皇室にとって、秋は公務で忙しい季節。愛子さまのお出ましに、注目が集まっている。
(AERA dot.編集部・永井貴子)