国スポ観戦の後、手すき和紙の工房に到着し、あいさつを受ける愛子さま。紺ジャケットのマリンボタンとバスクシャツで「大人のマリンスタイル」=2024年10月12日午後3時、佐賀市大和町
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 天皇皇后両陛下の長女、愛子さまは10月、初めてのおひとりでの地方公務として、佐賀県を訪問した。国民スポーツ大会(国スポ)の観戦や佐賀城本丸歴史館の訪問、和紙の手すき体験など、2日間の日程を忙しく過ごされた。それぞれの訪問先で、なごやかに交流した愛子さまだったが、ファッションの専門家は愛子さまの装いについて、初めての公務のために考え抜かれたものだったのではないかと分析する。

【写真】よく見ると、愛子さまの紺ジャケットに錨マークの「マリンボタン」が!

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 佐賀空港に到着した1日目、愛子さまは優しいピンクベージュのスーツをお召しだった。

 今春に学習院大学を卒業した後、日本赤十字社での勤務に加えて、公務の機会も増えた。4月の春の園遊会でも、ピンク系の装いがよくお似合いだった。

 だが、長年パリコレで取材を続けてきたファッション評論家の石原裕子さんは、おひとりで初の地方公務となった今回だけに、動きやすさなどに配慮し、考え抜かれた装いだったのでは、と話す。
 

履きなれたパンプス

佐賀県の山口祥義知事の出迎えを受ける愛子さま。パンプスは低いヒールで足に馴染んだものをお召しで、6枚はぎのスカートは裾にフレアが広がり動きやすいデザイン=2024年10月11日昼、佐賀市の佐賀県庁

 石原さんがまず注目したのは、1日目に愛子さまがお召しのパンプスだ。

「足の指の形がわかるほど、柔らかい革がよく馴染んでいて、多少の傷も確認できます。ヒールも4~5センチの高さで太めと、安定するタイプです」

 訪問先は事前にわかっているとはいえ、初めて足を運ぶ土地。どんな場所を、どれぐらい歩くことになるか、細かいところまでは実際に行ってみるまでわからない。

 愛子さまは新品ではなく、履き慣れた靴を選ばれたようだ。
 

 さらに石原さんは、スカートの丈と仕立てにも注目する。

 1日目はピンクのスーツ、そして2日目は紺色のスーツだった。愛子さまは、普段から長めの丈をお召しだが、今回もどちらもふくらはぎにかかるミモレ丈。仕立ては複数枚の布を縫い合わせた6枚から8枚はぎで、裾はほんのすこしフレアに広がる立体的な作りのため、動きやすそうだ。

 一般的に20代前半の女性であれば、もうすこし短い丈のスカートが好まれるが、愛子さまがお召しの丈と仕立ては、車の乗り降りや、椅子に座る際も膝が隠れて上品な印象を与えると、石原さんは話す。
 

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愛子さまのボタンには、錨マークが