百田:いや、本当にすごかったです。私たちもあそこまでがっつりバラエティーに出させてもらうこともなかったですし、あの企画のおかげでいろんな方から「ももクロって面白い」と言っていただけるようになりました。ただ一つ言いたいのは、その印象が抜けていない方がたくさんいるみたいで……。
佐久間:はっはっは!
百田:いまだに「ももクロ=ヤバいやつ」みたいなイメージがあるのは佐久間さんのせいです。
佐久間:いや、僕のせいではないでしょ。最初にヒップアタックとビンタをやりだしたのはそっちだし(笑)。
百田:たしかにそうでした(笑)。当時はお笑いのことを何もわかっていなくて、周りの大人たちに仕込まれながら「えっ、本当にやるの!?」みたいな感じでやっていて。だから、バラエティーの始まりって「ゴッドタン」なんですよ、私たちは。あれを経験してるから、どんなお笑い番組でも怖くないというか。
佐久間:16歳ぐらいの時に、あんな大変なバラエティーをやったのは大きいでしょうね。だってあの時、オードリーとバナナマンとおぎやはぎと劇団ひとりと山ちゃん(山里亮太)がいたんですよ。今思うと震えるメンバーでしょ。
百田:めっちゃ怖いですね。我ながら「何してんの!?」って思う(笑)。だから、知らなくてよかったなって思います、いろんなことを。私たちはただ思いっきり飛び込んでいっただけで、それを皆さんが楽しんでくれて、喜んでくれてっていう。
佐久間:うん。怖いもの知らずってすごいんですよ。とくにあの時の高城(れに)さんは本当に怖いもの知らずだった(笑)。百田さんはどんな現場でもずっとニコニコしていて、百田さんが笑ってくれてるからこの現場は大丈夫だろうな、みたいなことが結構ありました。
百田:嬉しいです。
佐久間:バラエティーの現場って、一瞬でも不安そうな表情をすると可哀想に見えちゃうんだけど、ももクロが全く可哀想に見えないのは、百田さんがよく笑ってるからだと思う。もちろん繊細なところも多少はあるけど……。
百田:「多少は」って(笑)。ありますよ、しっかり。