佐久間:ももクロの色の根底にあるのは、百田さんの明るさだと思います。

百田:ライブを観ていただいたりする中で、アイドルグループとしてのももクロはどんなふうに感じていましたか?

佐久間:なんだろう、「ずっと見ていたい人たち」かな。(事務所の)スターダストには存在しなかった「アイドルグループ」というものを0から作り上げてきた、オリジネーターにしかないパワーがあった。そんなにトントン拍子ってわけでもなかったですよね。たくさん苦労してきた分、その物語もあるし。

百田:佐久間さんの中では、アイドルってどういう位置付けなんですか?

佐久間:アイドルって最初は大人にやらされるところから始まるじゃない?

百田:それって、みんなそうなんですか。

佐久間:みんなそう。大人にやらされるところから始まって、やがてパフォーマーとして悩み、いつしか自分のやりたいことが出てきて、パブリックイメージとも向き合いながらやっていく。だから花の開き方が一人ひとり違っていて、すごく特殊な存在だと思います。あと、アイドルってなんでもやるでしょ? 歌って踊って演技して、全部やる。こんなにジャンルレスに活動するのってアイドルしかいないんですよ。総合格闘技に近いイメージ。その意味で、芸能におけるいちばん大変な仕事の一つだと思います。

○さくま・のぶゆき/1975年生まれ、福島県出身。テレビプロデューサー。テレビ東京で「ゴッドタン」「あちこちオードリー」などを立ち上げ、2021年からフリーに。ラジオ「オールナイトニッポン0」のパーソナリティーも務めている。YouTubeチャンネル「佐久間宣行のNOBROCK TV」の登録者数は226万人(24年9月現在)

○ももた・かなこ/1994年生まれ、静岡県出身。アイドルグループ「ももいろクローバーZ」のリーダー。『百田夏菜子 フォト&スタイルブック Anniversary 30(仮)』を年内に、初のソロアルバムを今冬に発売予定

(構成/編集部・藤井直樹)

AERA 2024年10月14日号

※この対談の続きは10月15日発売の「AERA 10月21日号」に掲載します。

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