双子の子育てに奮闘する有村智恵さん(事務所提供)
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 その実力と人気で女子プロゴルフ界を牽引してきた有村智恵さん(36)。【前編】では、引退を覚悟してまで競技を離れて「妊活」に専念することを決めた理由や、妊娠や出産にまつわるプロゴルファーならではの悩みなどについて聞いた。【後編】では、年齢を重ね、妊娠・出産を経て実感した女子プロゴルファーとしての悩みや、ゴルファーとしての今後などについて語ってもらった。

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※【前編】<プロゴルファー「有村智恵」がゴルフを離れて“妊活”に専念した理由 「妊娠する体とゴルフをする体は正反対なんです」>より続く

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「今すごく大変だなと感じるのは、妊娠・出産前の体に近い状態まで戻すことですね。やっぱり体が大きく変わってしまったので……」

 と有村さんは話す。

「簡単に言うと、背になりました。競技に出ていたときは腹筋と体幹を使って背筋を立てることをものすごく大事にしていたんですけど、妊娠中はおなかを守ったり、出産後は子どもを抱っこしたりで、全体的に体がまるっとしてしまって……。子育てをしていると、必ずしも体にとっていい姿勢や、いいポジションで過ごせないことが多いですね」

 こういった体や生活の変化は、やはりプロゴルファーである有村さんにとっては気にかかるのだという。

「アスリートとしては、体は癖になる前に戻したほうがいいと当然わかってはいるんですが、一方で出産直後の母親としては、そこで無理すると良くないし、どうしようみたいな……。ゴルフに戻るために一刻も早く自分の体をケアしたいという気持ちと、出産からまだ3カ月弱(取材当時)なので、すぐに動くのは体に障るっていう葛藤がすごくあって、そこの兼ね合いが自分のなかで行ったり来たりしています。また、帝王切開で出産したので、腹筋の力も弱まってしまっていて、それも不安ですね……」

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唐澤俊介

唐澤俊介

1994年、群馬県生まれ。慶應義塾大学法学部卒。朝日新聞盛岡総局、「週刊朝日」、「AERAdot.」を経て、現在は生活・文化編集部で児童書の編集。二児の父。仕事に育児にとせわしく過ごしています。写真は妻が作ってくれたゴリラストラップ。

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20代はゴルフだけ考えていればよかった