H:働き方改革も相まって、教員の自主性、自発性が失われていって、もはや型を与えられてその通りに働くしかないという世界になってきていると思います。教員不足にしても国は全部わかっていて放置しているんじゃないか。5年後10年後には少子化がより進んで、教員が余り始める。その見通しで、今の人たちがつらいのはわかるが耐え忍んでもらおうと思ってないか?と感じてしまいます。こうして何とかしようと座談会に参加していますが、そんなバイタリティーを持っていること自体に驚愕されるような、あきらめが広がっている。
B:現状、学校現場はとても厳しいです。多様な意見や感覚をすり合わせる大変さは、時代の転換期だからというのもあるでしょう。でも「学校はもっとよくなる」「よくしていける」と信じて日々向き合っています。「子どもも大人も幸せな学校」「持続可能な学校」にしていくために、たくさんの人に学校を応援してほしいし、現場を支える仕組みが整っていくようにと思っています。
(構成/編集部・秦正理)
※AERA 2024年9月30日号より抜粋