「変なプレッシャー」について語ってくれた理恵さん(撮影/インベカヲリ☆)

家事中に園児から隠れて

「変なプレッシャーはあります。保育園に子どもを預けるには、働いていることが条件だから、その時間に家事をしてはいけない気がして。子どもを保育園へ送って、洗濯物を干そうとしたときに、家の前を保育園の子どもたちが通りかかったりすると、パッと隠れたりしています」

 私は、思わず「重症ですねぇ」と言った。

 理恵さんは、「え、何がですか?」と不思議そうな顔をしている。

「罪悪感はすごくあります。夫にも、私のほうがゆるく働いているので、申し訳ないなという気持ちがあるし。子どもにも、保育園に預けてばかりいて申し訳ないなと思う」 

 子どもは4歳になる男の子。理恵さんは子育てにも熱心で、小さいときから図書館へたくさん通い、絵本をいっぱい読ませて育てていたという。

息子が「それってあなたの感想ですよね」

「利発で頭のいい子だと思う。滑舌も良くて『しっかりした子だね』って知らない女性から声をかけられるくらい。だけど、最近は図書館も行きたがらなくて、YouTubeのほうが楽しいって、ゲーム実況ばかり見ているんですよね。ピュアな子どもらしさを求めていたら想像と違いました」

 4歳といえば、公園の水溜まりで遊んでいるようなイメージだったので驚いた。随分と早熟な子だ。

「テレビで『おかあさんといっしょ』を観ながら、『みんな元気ー?』って言葉に『元気じゃない』って突っ込んだり。何かあると、『それってあなたの感想ですよね』とか、意味もわからないで使っていると思うんですけど。早熟さがそういう面に出たかぁと思って、良くも悪くも子育てに裏切られています」

リカちゃん人形遊びが好きだったのに

 話は、理恵さん自身の子ども時代のことに移った。

「私は小学校6年生まで、リカちゃん人形がすごく好きで、一人で4時間でも5時間でも遊んでいたんですよ。でも、中学校へ上がる前に、こんなふうに遊んでいたらダメなんじゃないかと思って、自分の意思でパタッとやめたんですね。中学に入れば定期テストもあるし、いい点数を取らないといけないと思ったから。そこからは自分で規律みたいなものを作って、勉強するようになりました。別に何かを言われたわけではないんですけどね」

 両親は「勉強しろ」と言うタイプではなかったという。では、何をきっかけに、そう思うようになったのだろう?

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