5位のガンバ大阪(勝点48:13勝9分け7敗、得失点差+9)も諦めるのはまだ早い。一時9戦負けなしで首位に肉薄しながら6月30日の町田との直接対決で今季最高の立ち上がりを見せながら退場者を出して逆転負け。そして直近6試合を4分け2敗と足踏み状態となった。それでも鹿島同様に消化試合が1試合少なく、ACLにも不参加だ。その上で今季の残り9試合は、京都(A)、東京V(H)、C大阪(A)、札幌(H)、川崎(A)、名古屋(H)、磐田(A)、新潟(A)、広島(H)で、その9チームとの今季リーグ戦対戦成績は5勝3分け1敗だ。

 まずは白星なしのトンネルを抜け出すこと。最初の3試合で上位3チームに勝点6差以内に縮めることができれば一気に逆転優勝の目が復活する。鹿島同様、最終節に本拠地での上位対決を残しており、もし可能性を残した状態で迎えることができれば“何か”を起こせるはずだ。

 今季の優勝争いはこの5チームに絞られたと言っていい。リーグ戦の対戦カード以上にACLの戦いが影響することになりそうだが、果たしてどうなるか。終盤戦になれば、残留争いの渦中にあるチームが優勝争いのチームを“食う”ことはよくあり、最後の最後まで混戦状態が続く可能性は十分にある。ここからがチームの真価を問われる本当の戦いであり、ここからが間違いなく、面白い。(文・三和直樹)
 

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