婚約が決まり記者会見する礼宮さま(当時)と川嶋紀子さん。「紀子さまスマイル」ブームの始まりだった=1989年09月12日

「同年代の私もそうですが、還暦まであと数年という年齢まで歳を重ねてくると、一般的に子どものこと、親のこと、パートナーとのこと、そして、自分自身の体調のことなど、さまざまな悩みがあるものです。それでも、人前に出るときにはいつでも笑顔でいられるというのは、相当、意識を高く保っていないとできないものです」

 長女・小室眞子さん結婚に始まり、秋篠宮邸改修工事によって始まった次女・佳子さまの“一人暮らし”、長男・悠仁さまの進学問題など、ここ何年か、紀子さまを取り巻く状況は、“オールウェイズ・スマイル”でいるには難しいだろうところもある。

 だが、そういうときこそ、“オールウェイズ・スマイル”なのだと西出氏はいう。

「本来の笑顔は、心が微笑んでいるからそれが顔の表情に表れるものではありますが、一方でつらい時だからこそ、かえって人前に出るときには笑顔でいるようにしよう、と思う方もいらっしゃいます。自分の心が荒んでいたとしても、それは相手には関係のないこと。ここに『相手の立場に立つ』というマナーの本質、『相手ファースト』の心、精神があります。相手が受ける顔の表情である視覚的印象からくる影響は大きいので、相手を心配させないようにしよう、不快に思わせないようにしようと、笑顔でい続けようとする意識を持ち、それを実践しようとするお気持ちは素晴らしいことと存じます。紀子さまはご自身のお立場を考え、紀子さまとして精一杯の微笑みを表現なさっていらっしゃると感じます」

 悠仁さまも18歳の成人となり、あとは大学進学で子育てもひと段落となる紀子さま。肩の荷をひとつひとつおろし、これからも“オールウェイズ・スマイル”でいてほしい。(AERA dot.編集部・太田裕子)

暮らしとモノ班 for promotion
賃貸住宅でも大丈夫!?憧れの”壁掛け棚”を自分の部屋につけてみた