第60回献血運動推進全国大会でおことばを述べる秋篠宮妃紀子さま=2024年7月18日、岐阜市の長良川国際会議場、代表撮影
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 秋篠宮紀子さまは11日、58歳の誕生日を迎えられた。婚約会見で見せた初々しい「紀子さまスマイル」から30年以上たったいまでも、その笑顔が変わらないのは、紀子さまの父の教えにあるという。

【写真】大きなリボンをつけて初々しい!婚約会見の紀子さま

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“オールウェイズ・スマイル”(いつでも笑顔で)

 学生時代、紀子さまが手紙をしたためたときに文末に書き添える言葉が、“オールウェイズ・スマイルだったという。この言葉は、紀子さまの父である川嶋辰彦さんから受け継いだものだ。

 ご婚約に際し、紀子さまのご両親が記者会見されたときのこと。川嶋辰彦さんは「いろいろな国で過ごしましたが、娘は“オールウェイズ・スマイル”でのびのび育ててまいりました」と、笑顔で答えられた。

 経済学者でのちに学習院大学の教授になった辰彦さんは、ペンシルベニア大学大学院に留学したことから、紀子さまは6歳までアメリカ合衆国ペンシルベニア州で過ごされた。また、小学生時代は2年間オーストリアに。

 川嶋家の子育ての指針だったといえる“オールウェイズ・スマイル”を、紀子さまは結婚されて皇室に入られて34年間、58歳になったいまも守り続けられている。

初々しい笑顔は「紀子さまスマイル」と

 “オールウェイズ・スマイル”は、婚約の記者会見でも。1989年9月12日に開かれた皇室会議で礼宮さま(当時)との結婚が正式に決定したあと行われた記者会見では、礼宮さまと時折見つめ合いながら、微笑みを絶やさなかった。その初々しい笑顔は、ご結婚後、「紀子さまスマイル」といわれブームに。

 そのころから58歳になられたいままで、紀子さまが“オールウェイズ・スマイル”でいられる理由を、「紀子さまご自身、相当意識なさっているのでは」と話すのは、マナーコンサルタントの西出ひろ子氏だ。大手企業のマナーコンサルティングやNHK大河ドラマ、映画などのマナー指導も務め、マナーの研修や講演、テレビ番組などでは自身の体験から「笑顔」の大切さも指導している。西出氏は紀子さまの笑顔をこう分析する。

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意識の高さ