側近が語る「負けず嫌い」な性格
この持論に対して、河野氏が政治家になる以前から付き合いのある平塚市の片倉章博市議はこう話す。
「河野さんはよくエゴサーチをするんだよね。私は河野さんのXの投稿にいつも『いいね』しか押さないから、河野さんから『たまにはリポスト(拡散)してよ』と言われます。常にiPhoneで投稿を見ていて、私のもチェックしているんですよ(笑)。そういうなかで、ほっとけばいいと思うんだけど、自分が批判されたり、誹謗中傷されたりしているコメントも真面目に読んじゃう。反対意見だけじゃなくて、誹謗中傷もたくさん来るみたいなんですよ。それにいちいち訴訟なんて起こしていられないから、カッとなって熱量を使うよりも、見たくないものはブロックするということなんだろうと思います。私はその気持ちはわかりますね」
河野氏の“排他的”な態度は、18年の外務大臣時代にも物議をかもした。会見で記者から出た質問にひと言も答えず、「次の質問どうぞ」を連発。記者から「なんで『次の質問どうぞ』と言うのですか?」という質問をされても、河野氏は「次の質問どうぞ」と返し、一度も質問に答えなかった。片倉氏はその時の対応についてこう振り返る。
「あの時は日露の平和条約交渉の大事な局面で、オープンにはできない交渉ごとだったので何も話せなかったようです。河野さんは負けず嫌いなところがあって、それが記者とのやりとりでも出てしまったんじゃないかと思います」
負けず嫌いなところは、地元でも垣間見られるという。
「今年の夏、河野さんは毎週、土日は地元に帰ってきました。盆踊り、夏祭りを1日10カ所くらい、一緒に車で回りましたよ。お祭りでは射的もやったんですが、河野さんは勝つとうれしそうでね(笑)。かき氷も食べて楽しそうにしていました」(片倉氏)