理由としては各球団の「代わりはいくらでもいる」という考えにもあるようで、監督たちが“昇給”を望んだ場合、それを拒否し、新たな人物を探してしまう環境にあるという。新人監督であればメジャーの最低年俸80万ドル(約1億1000万円)以下でも喜んで仕事を引き受けてしまうというのも要因の一つのようだ。

 米国の掲示板サイト『Reddit』でもメジャーの監督たちの給料が北米4大スポーツでもっとも低い理由が考察されており、「野球は他のスポーツに比べてプレーの戦略を練ったりするケースが少ない」、「悪い監督でもタレント豊かな選手がいれば勝つことができる」と競技の特性上、そこまで戦略的な能力が求められないという意見が目立っている。

 米国ではGMなど編成部門の手腕がチームの浮沈をもっとも左右すると考えられており、日本と比べ監督の「地位」が低くなっているのかもしれない。とはいえ、『USA TODAY』が言及しているように監督の仕事は多岐にわたる。選手の年俸が高騰する中で、監督たちだけ“据え置き”なのは少し可哀そうな気もする。

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