ソフトバンクの首位快走の原動力となっているモイネロ
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 かつてはどの球団でも外国人選手がチームの中心で活躍することが多かったが、近年はNPBのレベルが上がったこともあり、「助っ人」としての力を発揮できず、短期間で帰国するケースが増えている。その中で、長期間活躍するケースが目立つのがキューバ出身の選手たちだ。

【写真】日本野球に対し「ナメた発言」をした助っ人がこちら

 現在NPBで活躍するキューバ出身選手の代表格といえるのは、ソフトバンクのリバン・モイネロだろう。2017年に育成枠で入団したが、すぐに1軍昇格してセットアッパーや抑えとして活躍。20年には最優秀中継ぎ投手賞を受賞した。今季は先発に転向して、ここまで21試合登板で10勝4敗、防御率はリーグトップの1.64。首位快走の原動力になっている。(記録は8月29日時点)

 モイネロはメジャー球界から高い評価を受けていたが、今年3月、ソフトバンクと新たに25年から28年まで4年契約を結んだことを発表。球団公式Xを通じ、「これからもホークスで野球がしたいという意思があったので延長できて素直に嬉しいですし、心から感謝しています」とコメントを発表した。

 中日のライデル・マルティネスも日本を代表する守護神としての地位を確立している。17年に育成枠で入団し、18年に1軍昇格。20年から抑えに定着し、22年には最多セーブを獲得。同年から2年連続防御率0点台をマークし、今季も中日の守護神として安定した投球を見せている。

 同じ中日のダヤン・ビシエドも長く活躍する選手だ。16年に入団すると、すぐにチームの主力となり、18年に首位打者と最多安打のタイトルを獲得。来日9年目の今年は15試合出場のみとファーム暮らしが長いが、気持ちを切らさずに1軍昇格を目指して汗を流している。

 日本ハムのアリエル・マルティネスは18年に中日の育成選手として契約。20年に初めて1軍登録されたが、中日では捕手というポジションもあって出場機会が少なかった。日本ハムと契約した23年は一塁手や指名打者としての出場も増え、初めて規定打席に到達。今季も長距離砲として活躍している。

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他の外国人選手と異なる気質とは…