今シーズンは開幕戦こそ7番ファーストで先発出場したものの、4打数ノーヒット、2三振と結果を残せず、早々に登録抹消となった。二軍での成績を見ても打率は1割台前半、ホームランもわずかに1本と寂しい数字に終わっており、一軍昇格という声は聞こえてこない。かつてのホームラン王(2010年)でチームにとっても功労者と言える存在だが、このまま二軍暮らしが続けば、来季の残留はかなり厳しくなるだろう。

 パ・リーグの野手では井上晴哉(ロッテ)も存在感が年々薄くなっている印象を受ける。2018年からは2年連続で24本塁打を放つなど主砲として活躍していたものの、2021年に守備で負傷したことをきっかけに成績が下降。翌年は7本塁打を放って盛り返したが、昨年はわずか1本塁打に終わり、今年はここまで一軍昇格を果たすことができていない。二軍でもここまで3本塁打で打率は2割台前半と寂しい数字に終わっている。チームにとって貴重な右の大砲だけに、何とかアピールして早期の一軍昇格を目指したいところだ。

 投手ではともにオリックスの比嘉幹貴と平野佳寿の2人も正念場を迎えている。比嘉は順調なスタートを切ったものの、膝を痛めて4月早々に登録抹消。平野も開幕時点では抑えを任されていたが、調子を落として5月に二軍降格となり、いまだに一軍復帰を果たすことができていない。ともにチームを支えてきた功労者であり、二軍での成績は悪くないことを考えるとまだまだチャンスはありそうだが、チームが低迷しており若返りを図る方針となることも考えられるだけに、残りのシーズンでまだやれることを証明したい。

 投手では美馬学(ロッテ)も苦しい立場となっている。2019年オフにFA楽天から移籍し、2度の二桁勝利をマークするなど先発ローテーションの一角として活躍してきたが、昨シーズンは3勝9敗と低迷。今年はさらに成績を落とし、ここまで3試合の先発で0勝2敗、防御率は7点台と苦しんでいる。

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