昨シーズンDeNAでプレーしたバウアーは来シーズン日本に戻ってくるのか…
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 ロッテが7月30日に元サイ・ヤング賞左腕のダラス・カイケル(前ブルワーズ)を獲得したことが話題となっている。これで2シーズン続けてメジャー最高の投手に与えられるサイ・ヤング賞の受賞歴のあるピッチャーがNPBでプレーすることになった。

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 そこで気になるのが、昨シーズンに“元サイ・ヤング賞右腕”としてDeNAで1年間プレーしたトレーバー・バウアーの現状だ。昨年はシーズン途中の一軍合流ながら、10勝4敗、防御率2.76とさすがの投球を見せた。だが、オフにはメジャー復帰を目指してDeNAを退団。現在はメキシカンリーグで安定した投球を続けているが、米国では獲得する球団が現れそうにない状況に陥っている。

 そんな中、バウアーの代理人を務めるレイチェル・ルーバ氏は自身のXで「多くの球団が彼を必要としており、我々はそれに向かって動いている」とコメント。すでに7月30日のトレード期限は過ぎているが、バウアーはフリーエージェント(FA)であることから、そのトレード期限は適用されないとし、これからポストシーズンに向けて獲得する球団も現れるかもしれないと“強気の姿勢”を示している。

 だが、そもそも日本でプレーすることになったのは、ドジャース在籍時に女性への暴行疑惑が浮上したことで米国でプレーできなくなったから。それから時間が経ち、女性とは和解が成立するなど状況は変わったが、獲得に乗り出す球団がないというのは、そろそろ現実を直視しないといけない時期にも来ている。

「(メキシカンリーグでは)MLBでも通用しそうな投球パフォーマンスを見せている。被害女性とは和解も成立して復帰に関しては障害はなくなったと言ってもいい。それでも獲得球団が出てこないのはコンプライアンスがいまだに障壁になっているのだろう」(MLBアジア地区担当スカウト)

「バウアーはMLB復帰できると信じているが、和解したとはいえ事件の印象が悪過ぎる。ルーバ氏のXへのポストも売り込みへの必死さが伝わってくる」(スポーツマネージメント会社関係者)

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NPB復帰がバウアーの“最善の道”か