バウアーは今でもMLB復帰にこだわり続けている。7月4日に「週プレNEWS」が配信した記事では、ワールドシリーズ制覇などを復帰したい理由として挙げているが、年金の受給額が満額となる10年のサービスタイムに到達することも理由の1つとして語っている。そう考えるとバウアーはお金の部分も気にしているよう。このままメジャーで所属チームが決まらないのは一大事でもある。

「DeNA時代もユーチューバーとして活動をするなど、野球以外のビジネスにも関心が強い。お金の知識が豊富なので年金の満額受給も頭にあるのだろう」(スポーツマネージメント会社関係者)

 現状ではMLB復帰の可能性はゼロに近い状況。そうなると、お金の面で最も良い条件でプレーできるのはNPBとなるのは明らかだ。今季も結果的に日本ではプレーすることはなかったが、古巣のDeNAは開幕後もバウアーの動向を追っていたという事実もある。球団の萩原龍大チーム統括本部長も5月の時点で「来シーズンの話はまだ早い」としながらも、「日本に行くと決めた時にはうちが1番手になると信じていますし、その交渉はしていきたい」と将来的にバウアーとの契約に動く可能性に言及している。

 バウアー側もこのまま時間が過ぎていくだけと判断すればメジャー復帰は断念する可能性もあり、メキシコで健在な投球を見せていることから、NPBで欲しがる球団は多いという。

「飛ばないと言われているボールの影響もあり、(少ない得点で勝ち切るために)NPB各球団は好投手の獲得に必死になっている。昨年のDeNAでの登板を見ても2ケタ勝利以上は勝てる投手。多少の出費は覚悟しても欲しい球団は多いはず」(在京球団編成担当者)

「DeNAではユニホームをはじめとするグッズも飛ぶように売れた。単年10億円の複数年契約をしても元を取れるので動く球団はあるでしょう。バウアーにとっても(メジャー以外では)これ以上ない環境だと思う」(スポーツマネージメント会社関係者)

 古巣のDeNA以外にも昨年のオフにはソフトバンクオリックスも獲得候補として名前が挙がった。グラウンドでもパフォーマンスはもちろん、その他にもバウアー獲得はNPB球団側にとってうまみもある。

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