知事の追及を続ける丸尾県議

「知事がブチ切れると半端じゃない」

 百条委員会に自らが「呼ばれるかもしれない」と語る県職員のBさんは、こう打ち明ける。

「斎藤知事のパワハラなど、言いたいことは山ほどある。口止めが外れたと聞いてホッとした。百条委員会に呼ばれなくとも、しっかりとアンケートは書きたい。ただし、多くの職員は今でも、斎藤知事が、証言した職員にパワハラや人事で報復しそうだとおそれて、口をつぐもうとしている。経験者しかわからないのですが、斎藤知事がブチ切れると半端じゃない恐怖なんです」

 個人でアンケート調査を実施するなど斎藤知事の疑惑を追及してきた、百条委員会委員の丸尾牧県議はこう話す。

「私が個人として県庁前で職員に手渡したアンケート用紙は約300枚で、21人から回答があり、うち7人が斎藤知事のパワハラを見た、聞いたと答えていた。現段階で、3500人を超す回答はすごいと思う。内部告発の内容がかなりの部分で当たっているのに、平然と居座る斎藤知事は確かに怖い。だが、県民のため、真相究明のために職員の皆さんには回答してほしい」

(AERA dot.編集部・今西憲之)

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今西憲之

今西憲之

大阪府生まれのジャーナリスト。大阪を拠点に週刊誌や月刊誌の取材を手がける。「週刊朝日」記者歴は30年以上。政治、社会などを中心にジャンルを問わず広くニュースを発信する。

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