(3)投資した理由を思い出す

あなたは、なぜ、その銘柄(個別株、投資信託、ETF)に投資しましたか? 景気や金利、地政学リスク、政治リスクなどを評価して、その銘柄に投資した訳ではないはずです。株価は、短期ではそれらに反応して需給で決まってきます。一方、長期では企業価値で決まるものです。

 従いまして、長期投資であれば、短期的な動きを追う必要はありません。経済指標はすべてノイズと認識しても間違いありません。なぜ、その銘柄に魅力を感じたのか? どう評価したのか? それを思い出して、5年先、10年先、それ以上先を見ましょう。

(4)リスク許容度を見直す

年に1-2度はそれなりに下落します。数年毎にはさらに大きな下落も起きます。それが今起きているということです。暴落でメンタルが落ち着かないのは、リスク許容度を超えた投資をしている可能性があります。

 投資比率が高くないか(=預金・現金比率が低くないか)。個別株の比率が高くないか(=投資信託もしくはETFの比率が低くないか)。セクターに偏りはないか(流行の半導体株だけとか)。値動きが激しいハイテク株の比率が高くないか。新興国株の比率が高くないか。リスク許容度は人によって異なります。ご自身のポートフォリオを見直す機会にされてはいかがでしょうか。今もしもハラハラしているとしたら、リスク許容度を超えている可能性があります。

(5)ポートフォリオ再構築

これは(4)とも関連してきます。多くの個別株に投資をしていて、株価の動きに落ち着かない気持ちがある場合は、投資信託やETFに入れ替えることを提案します。S&P500や「オルカン」などであれば、「ほったらかし投資」が可能です。ハイテク株の成長をより取り込みたいなら、加えてナスダック100にサテライト投資するのも一案です。

 投資信託やETFであれば、銘柄分析も、決算確認も、利益確定も・損切りも、投資タイミングを計ることも、必要ありません。

暮らしとモノ班 for promotion
【セール対象商品も】お中元から季節の手土産まで。夏を楽しむ贈りものはAmazon夏ギフト特集で
次のページ