パリ五輪女子ストリートで優勝を確実にして喜ぶ吉沢恋選手

「相模原市はすごいと思う」

 別の保護者は吉沢選手のプレイについてこう話す。

「プレイが安定して、トリックの成功率が高い。でもその裏には、とにかく負けず嫌いで、納得いくまで練習をする努力があります。スケートボードエリアが閉まる午後10時以降でも場所を見つけて、秘密の特訓をしていたと聞きます。また、大きな大会前には海老名や高座郡などに行き調整していました」

 また、吉沢選手を小さい頃から知るという保護者の男性はこう話す。

「私は、ココちゃんがここでスケボーを始めたときからずっと見ていました。ココちゃんは最初の頃はレール(手すり)に乗るときに怖がっていたので、お父さんが手を持ってあげたりしていましたね。小学生のときは、この公園で滑ってから、『塾へ行ってくる』と言って、2~3時間で戻ってきたこともありました。小学生のときは英会話を習っていたようです。あとトランポリンの施設が近くにあるので、体幹を鍛えるために通っていました」

 吉沢選手が通っているという英会話教室の先生は「保護者や本人から許可をいただいていないのでしゃべれないの。本当にごめんね」とのことだったが、おだやかな表情で吉沢選手の活躍を喜んでいるようだった。

 吉沢選手が通う小山中学校の山﨑真理校長は、彼女が小山公園スケボーパークについて話したことを覚えている。

「本人は『市がああいう場所を造ってくれたから、自分はこういう経験ができたし、相模原市はすごいと思う』と言っていましたね」

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