中学校でも愛されキャラだという吉沢恋選手

「学校が大好き」な14歳

 クラスメートたちは自分たちの声をボイスレコーダーに吹き込んで、それをぬいぐるみに仕込んで、『持って行ってね』と吉沢選手にプレゼントしたという。

 吉沢選手は帰国後の会見で、クラスメートの壮行会について、「これをプレッシャーととらえずに楽しんできてね、という言葉が一番心に残っています。初めての出場ということで緊張とかプレッシャーがあったんですけど、それをほぐすことができて本当にありがたいなと思います」と語っている。

 山崎校長は学校での吉沢選手の様子についてこう話す。

「大会で何日か学校をお休みにするときには、同級生が授業のプリントを自分の分と吉沢さんの分のプリントを2枚取っておいてあげたりしています。それも授業の内容が書き込まれているプリントで、授業のノートをとってあげているんですね。そのあたりも、彼女の人柄なんだと思います。吉沢さんがクラスで好かれているからでしょう」

 吉沢選手はとにかく「学校が大好き」なのだという。

「パリへ出発する1週間くらい前は五輪の壮行会や取材などで、立て込んでいたんですが、それでも少しでも時間があると学校へ来ていました。1週間前から出発前日まで、ほとんど毎日、登校していました。出発前日も『お昼をはさんで2時間だけ学校へ行ける』と言って、2時間だけ学校へ来たんですよ。ここ(校長室)にも来てくれて『頑張ってきます。行ってきまーす』と言ってくれました」

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