また、スケートも身近なスポーツだ。
1924年の朝日新聞では、秩父宮さまと高松宮さまが栃木・日光の金谷ホテルのスケート場で仲睦まじく1日スケートをした様子が伝えられている。
天皇陛下と秋篠宮さまも、小さな頃からスピードスケートの元五輪選手である長久保文雄さんと妻の初枝さんの指導のもと、スケートを練習していた。
1988年には、東京・高輪の品川プリンスホテルのスケート場で、元五輪メダリストの黒岩彰さんとスケートを楽しむこともあった。
愛子さまも小さな頃、長久保夫妻の指導を受けている。愛子さまは、雅子さまやお友だちと明治神宮外苑のアイススケート場や江戸川区の公営アイススケート場を訪れている。
秋篠宮家の次女佳子さまも、初等科2年生から習い始めたフィギュアスケートに熱中し、初等科時代は明治神宮外苑のアイススケート場で開催された年齢別の地方大会で2度優勝した。
愛子さまはバスケ、佳子さまはダンス
ほかにも、愛子さまは初等科高学年のときにバスケットボール部に入部。コーチを務めた人物によれば、お住まいだった東宮御所の職員と練習をするほど楽しんでいたという。
パリ五輪からは、ダンススポーツであるブレイキン(ブレイクダンス)が競技種目に採用されたが、ダンスといえば佳子さまだろう。佳子さまは高等科からダンスに熱中し、大学時代はダンススクールにも通っていた。スクール主催の発表会では、ヒップホップからジャズまで幅広いダンスを披露している。
そして、秋篠宮家の長男、悠仁さまが高校の部活動に選んだのがバドミントン。悠仁さまは上級生やコーチのアドバイスを受けながら、熱心に練習しているという。
海外の王室との関係づくりなども見すえて考えられていた、皇室とスポーツ。これからも人と人とをつなぎ、純粋に楽しく心身をリフレッシュさせるものとして、スポーツは大切な存在であり続けることだろう。
(AERA dot.編集部・永井貴子)