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 2020年代前半、キャビンアテンダント(CA)採用は新型コロナウイルス感染症の流行で大きな打撃を受けた。JAL(日本航空)は21~22年、ANA(全日本空輸)は21~23年の、新卒採用を行わなかったのである。 この時期、外資系航空会社はCAの採用を行っているところもあったが、その数は多くない。

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大学ランキング』(朝日新聞出版)では、毎回「キャビンアテンダント採用ランキング」を掲載しているが、20年代前半はCA採用者数が非常に少なかったので、例年のように多くの大学が登場するランキングを作れなかった。

 新型コロナウイルスが流行しはじめた20年をはさんだ最近5年間の、「キャビンアテンダント採用(が多い大学)ランキング」1位校の人数は次のとおり。

2019年:関西外国語大 120人
2020年:関西外国語大 97人
2021年:名古屋外国語大 4人
2022年:明治学院大 6人
2023年:関西外国語大 19人
※『大学ランキング』から

キャビンアテンダント採用ランキング/朝日新聞出版「大学ランキング2025」より。◎2023年度、大学通信調べ

大学独自の“キャビンアテンダント養成プログラム”

 JALは23年、ANAは24年に、CAの採用を再開した。25年以降、CAの就職戦線もようやく元に戻ってきそうだ。それに伴い、CAの就職に強かった大学が、学内でのCA養成に力を入れ始めている。

 前述のランキングで、23年に1位に返り咲いた関西外国語大では、航空業界セミナーや、エアライン交流サロンを行っている。

 航空業界セミナーでは、JAL、ANA、それぞれのグループ企業の採用担当者や現職のCAが、航空業界の特徴や課題、将来に向けての取り組み、仕事のやりがいなどを講演している(23年度)。また、同大学のOGであるANAのCAが、客室乗務職の業務紹介、1日のフライトの流れ、キャリアパス、入社の決め手、努力挑戦していること、職場の雰囲気、学生時代にやって良かったことなどを話している。

 エアライン交流サロンは、CAなど航空業界での就職をめざす学生の情報交換の場となっている。同サロンでは学生が主体となって定期的に交流会を開き、エアライン講座を受講する学生を中心に、就職活動の情報共有や面接練習などに取り組む。      

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