2024年7月26日19時半(現地)、パリオリンピックが開幕した。今大会では205カ国・地域などから6800人の選手が85隻の船に分乗し、パレードを行った。パリでの開催は1900年、1924年につづき3回目。史上初めて行われた市街地での開会式は大粒の雨に見舞われたが、セーヌ川を舞台に30万人以上の観客が集まった。フランスらしさを凝らした演出には、世界から驚きと称賛の声があがるだけではなく、反発の声もあがった。写真で開会式のハイライトを振り返る。

【写真11枚】話題を呼んだシーンを一まとめ!!

*  *  *

セーヌ川にかかるオステルリッツ橋で、フランス国旗のトリコロールカラー(青白赤)の巨大な煙が勢いよく上がった(写真:ロイター/アフロ)
この記事の写真をすべて見る

 開会式の冒頭の演出。セーヌ川にかかるオステルリッツ橋で、フランス国旗のトリコロールカラー(青白赤)の巨大な煙が勢いよく上がり、幕を開けた。

聖火を持ってパリの市街地を走り抜けた仮面ランナー(写真:ロイター/アフロ)

 聖火を持ってパリの市街地を走り抜けた仮面ランナー。なぞの仮面ランナーは「オペラ座の怪人」や「アサシン クリード」(フランスの会社が開発した人気ビデオゲーム)などを彷彿とさせた。

日本選手団は93番目の登場で、船上から笑顔で歓声に応えた(写真:代表撮影/ロイター/アフロ)

 入場行進はなんと、セーヌ川を船で下る演出。日本選手団は93番目の登場で、船上から笑顔で歓声に応えた。旗手はフェンシング女子の江村美咲と、ブレイキン男子の半井重幸が務めた。

次のページ
世界で賛否両論を沸き起こした演出も