第7位 ラジカル・ティーンエイジャー

「ラジカル・ティーンエイジャー」(1983年6月21日リリース/作詞:高見沢俊彦 編曲:ALFEE with 井上鑑)は、アルフィーの代表曲「メリーアン」のB面の曲。ライブでは大合唱になることで有名な1曲だ。曲名にティーンエイジャーとある通り、ファンがティーンの時に“励まされた”“背中を押してもらった”などの声が並ぶ。

「40年以上前の中学生の頃、生まれて初めて心を打つ歌というものの存在を知りました。それまでにも好きなアーティストはいましたが、この時からALFEEだけは自分の人生の一部となりました。その第一歩の曲です」(60代・女性)

 当時のティーンだけでなく、令和の10代にもそのメッセージは届いている。

「私自身まだ10代ということもあり、この曲を選びました。サビの“涙をふいて立ち上がるんだ 時代を作れラジカルティーンエイジャー”という歌詞は今まさにティーンエイジャーの人や、ティーンエイジャーを経て大人になった人たちにも刺さるフレーズだと思います。挫けそうなときや頑張らないといけないとき、いつもこの曲を聴いています」(10代・女性)
 

 そして、メッセージ性の強い応援ソングにはエピソードも――。阪神淡路大震災の被災者に届いた一通のはがきだ。

「1995年1月17日、阪神淡路大震災発生。当時の震度7というとてつもない揺れで家は壊れライフラインも寸断。余震に怯えながら過ごした2月にFCから1通の葉書が届きました。何のインフォメーションかな?と裏面を見てびっくり! ラジカルティーンエイジャーのサビの歌詞【今こそ 立ち上がるのさ 時代をつくれ ラジカルティーンエイジャー!】と。

 歌詞は特徴のある高見沢さんの字で書かれており、隙間に3人のサインと一言の励ましメッセージが書かれていました。忙しい中、被災したファンを励まそうと書いてくれたんだ……印刷でもいい、それだけでも凄く嬉しくて涙が溢れたのに、葉書は全部直筆だった事に気付いた瞬間、膝から崩れ落ちて号泣してしまいました。来年で阪神淡路大震災から30年になりますが、今でもライブで『ラジカルティーンエイジャー』を演ると、この葉書が蘇って涙が溢れてしまうのです」
 

 このエピソードに限らず、この曲は聴いた人たちをどれだけ励ましてきたことだろうか。
 

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