マッチングアプリで出会った人は、誰の「信用保証」もないので、自分で判断しなければいけません。この人は信用できるかどうか、自分自身の冷静な目で判断する必要があるのです。

 性善説とか性悪説とかではなく、冷静に事実を見るのです。

「仮面夫婦で家庭内別居状態なので、私と知り合う前から離婚の意思はあった」と、気持ちさんはさらりと書きますが、僕は少々疑います。不倫している男で「離婚の意思はない」という人はほとんどいないだろうと思っているからです。だって、「離婚の意思はない」と言った時点で、相手が去っていく可能性が高いでしょう。「夫婦関係がうまくいってない」「妻とは何年もセックスしていない」「家に自分の居場所がない」なんてことを間違いなく言うはずです。

 そういう時に、マッチングアプリの恋愛は、「本当のことを言っているのかどうか」を、冷静に判断する力が求められているのです。

「世間」の人の紹介なら、周りから確認できます。「あの人、奥さんのこと、なんか言ってた?」とか「普段から正直な人?」なんて、確かめられます。

 海外旅行には友達二人で行く方が、一人で行くより、だまされる確率が高いと僕は思っています。二人だと、「一緒に食事しよう」と誘われても「どうする?」「どうしよっか?」とお互いに判断を預けてしまい、ぼったくりの店にだまされる、なんてことが起こるのです。

 一人だと、自分で判断するしかないのです。「すっごい美味しいお店だよ」と言われても、「微笑んでいる目の奥が全然笑ってない」とか「どこか冷たい印象がある」「なんか嘘くさい」と見極めるしかないのです。

 そして、何度かだまされたとしても、自分一人の場合は、学習して「あ、これはこの前と同じパターンだ」と分かります。でも、二人だと結局、友達に判断を預け、友達もこっちに判断を預け、だまされても何も学習しないまま、同じ過ちを繰り返すのです。

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