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結果、「職場」「友人」「学校」関係で紹介される人は、ある程度の信用があるということになります。
ですが、マッチングアプリで出会う相手は、そんな「誰かの保証」はありません。自分で判断するしかないのです。
もうひとつ、「世間」の人の紹介だと、「紹介してくれた人を責める」ということができます。「いい人がいるって言ったのに、あの人は、借金もあったし妻子もいたし盗癖もあった」なんて責められるのです。
人を責めるということは、最終的には自分の責任ではないと思えるということです。「自己責任」なんて言葉から遠い世界で私達は生きていたんですね。
でもマッチングアプリの場合は違います。「この人はいい人」と思って交際を始めた時に、「じつは、すぐに殴る人」だと分かっても、責める相手は自分しかいません。自分で選んだのだから、自分で責任を取るしかないのです。
「世間」で生きていた私達は、長い間、誰かの紹介でしか人と会わなかったのです。
こう書くと、「マッチングアプリは日本人には不向き」じゃないかと思う人もいるでしょう。マッチングアプリは、昔なら「どこの馬の骨とも分からん奴」と出会うシステムですからね。僕も、今までの日本人には不向きだと思っています。
ですが、マッチングアプリは、好むと好まざるとにかかわらず、事実として、これからますます広がっていくと思います。それは、「世間」というものが中途半端に壊れて、「職場」や「友人」「学校」のつながりが薄くなってきているからです。
つまりは、出会いのためには、マッチングアプリを使う比重が重くなっていくということです。
ですから、マッチングアプリを使う時は、今までの「世間」の人に紹介されたやり方は通じないということを確認する必要があるのです。
気持ちさん。長々と、マッチングアプリのことについて書いてきたのは、気持ちさんの文章を読んで、今までの「世間」の人に紹介された相手と同じ交際感覚なんじゃないかと感じられたからです。
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