リビングから見える散らかった和室がストレスでした/ビフォー
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 5000件に及ぶ片づけ相談の経験と心理学をもとに作り上げたオリジナルメソッドで、汚部屋に悩む女性たちの「片づけの習慣化」をサポートする西崎彩智(にしざき・さち)さん。募集のたびに満員御礼の講座「家庭力アッププロジェクト®」を主宰する彼女が、片づけられない女性たちのヨモヤマ話や奮闘記を交えながら、リバウンドしない片づけの考え方をお伝えします。

【魅惑のアフター】家の中はきれいなのに、イヤイヤ期の育児に疲れた私がさらに片づけたら気持ちが整理できた

case.76 夫・子ども2人/専業主婦

「そんなに散らかっていないのに、片づける必要あるの?」

 友美さんが、片づけを習慣化する“家庭力アッププロジェクト®”に参加することを話したときの夫の言葉です。たしかに友美さんの家は、床に散乱しているモノも少なく、見た目はスッキリときれいに見えます。

 なぜ、片づけたいのでしょうか?

 小さな2人の子どものママでもある友美さんは、上の子のイヤイヤ期と下の子の出産が重なり、そこからイライラする毎日が始まりました。

「外ではなるべく平静を装っていました。でも、家に帰ると『イヤだって言わないで!』とか『なんでこんなこともできないの!?』と、子どもたちに怒ってしまって……。朝からイライラしてしまった日は、ずっと気持ちが落ち込みましたね」

 子どもたちに対してイライラするママは、友美さんが理想とするママではありません。外では演じているということも許せず、自分自身を責めてしまっていました。

 実家に戻ってリフレッシュをしたり、心理学を学んでみたり、解決策を求めていろいろと試してみました。でも、どれも一時的な効果だけで、すぐにイライラする自分に戻ってしまいます。

「どうすればいいか悩んでいるときに、『目の前の散らかっているモノが片づけば、イライラしなくなるかもしれない』と思ったんです。インターネットで家庭力アッププロジェクト®を見つけたとき、すぐにやってみたいと思いました」

 夫からすると片づける必要のない家でしたが、友美さんは片づけが必要だと感じていたのです。そして、単に家の中をきれいにするだけでなく、片づけた先にある“家庭力アップ”というところに友美さんは惹かれました。

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子どもたちにも変化が