「自分のこと俯瞰で見てる。だから写真撮影も、こうしてくださいって言われて動くだけじゃなくて、俺はこれがいいと思ってます、っていうのを見せて、一緒に作り上げたい」[撮影:蜷川実花、hair & make up 宮本春花、styling 渡邊奈央(Creative GUILD)、prop styling 遠藤 歩、costume HOLY IN CODE ASCLO/SPES HARE/アダストリア e.m./e.m. 青山店]
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 近年、自身に起きた「いい変化」により、「自分にどう影響を与えるかとか、自分にとって何が大事かとか、ちゃんと自分のブランディングを貫けるようになった」と語る佐久間大介さん(Snow Man)。新たな分野への挑戦と「10年後の自分」を語った。AERA 2024年7月22日号より。(【インタビュー前編】「Snow Man佐久間大介が『いちばん守りたいって思う』ものは? 『俺自体を守る必要はない』」から続く)

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 仕事も「自分で決断をするようになった」という佐久間大介が8月に挑むのが「朗読劇READING WORLD ユネスコ世界記憶遺産 舞鶴への生還『約束の果て』」。「朗読劇をやってみたいという思いはずっと伝えていたんです。声のお芝居は今後も続けていきたいし、声優としてもっと実績と経験を積みたいと思っているので」と言う佐久間にとっても、向き合うには覚悟が必要であろう、シベリア抑留を題材とした作品だ。

「今回のお話は、僕のラジオ(『Snow Man佐久間大介の待って、無理、しんどい、、』)に、声優の中井和哉さんがゲストで来てくださって、朗読劇『鴨の音』の話をしたときに、僕もやってみたいんですと言っていたら、『鴨の音』の方たちから、声をかけてくださったんです。うれしかったですね。キャストのみなさんも、第一線どころか、伝説的な方ばかりで、自分がその環境でどういうことができるんだろうっていう証明にもなると思ったし、僕に気を遣ったわけじゃなく、興味があって呼んでくださったっていうことに、すごく惹かれました。

 作品としては、まだ台本ができあがっていないので(取材時)、お話を聞いて、という段階ですけど、やっぱり伝えていくべきものっていうのはあると思いますし、この日本という国の文化でもあると思っています。それを声優さんや、俺みたいなアイドルがつなぐっていうのも、すごいことじゃない? どの世代の人に届けるかっていうのも、大事にしたいなと思いますね。

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