元朝日新聞記者 稲垣えみ子
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 元朝日新聞記者でアフロヘアーがトレードマークの稲垣えみ子さんが「AERA」で連載する「アフロ画報」をお届けします。50歳を過ぎ、思い切って早期退職。新たな生活へと飛び出した日々に起こる出来事から、人とのふれあい、思い出などをつづります。

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 このたび初の対談本『シン・ファイヤー』が出版の運びとなりました。お相手は『年収90万円で東京ハッピーライフ』の大原扁理さん。大原さんファンから出版社に舞い込んだ「大原さんと稲垣さんが対談したら面白そう」という手紙から話が転がり始め、せっかくなら私らの本など見向きもしなかった人が手に取りたくなる本にしたいというイナガキの思いつきから話はピンボールのように跳ねていき、結局、ビジネス書コーナーに乱入という野心的コンセプトが固まりまして、フタを開けたらちゃんとビジネス書の隣にしれっと並んでいる我らがキュートな新刊を見て、思わずガッツポーズしつつ笑ってしまいました。

 あ、笑ってる場合じゃないですね! 真面目な話、我らはこの本こそ実は、現代を生き残るためのリアルなビジネス(お金をめぐる不安から真に解放される)書と自負しているので、お金儲けを目指してうっかりこの本を手に取ってしまい「ナルホドそうだったか!」となる人が一人でもおられることを切に希望しているのであります。

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稲垣えみ子

稲垣えみ子

稲垣えみ子(いながき・えみこ)/1965年生まれ。元朝日新聞記者。超節電生活。近著2冊『アフロえみ子の四季の食卓』(マガジンハウス)、『人生はどこでもドア リヨンの14日間』(東洋経済新報社)を刊行

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